「裸眼」naked eyes part 1

20140818-1009 「裸眼」 Naked Eyes(仮タイトル) part1

2014年、試験的に行われた調子が出てくるまでに書いたものを収録したもの。

「裸眼」naked eyes part1-6

こけてぃっしゅ・だいありーな coquettish diaryである。

とにかく分類なく、記述すること、

笑い、際どい、スルドイに転化させる、以下はデモトラックの・ようなもの

読み込み時間が遅くなるため六分割にて収録。


以下、本文


00 0818

ぼんやり王子

ぼんやり王子は注意力が散漫で何も考えていない

ぼんやり王子はぼんやりし過ぎていて自分に自信があるのかないのかわからない

ぼんやり王子は日中にぼんやりすることが多く 夜に眠れないとぐったりする

ぼんやり王子は外国語の歌が何を歌っているのかをよくわかっていない

ぼんやり王子は各家庭での卵焼きの味に興味を持っている

ぼんやり王子はやんわりとふんわりが大好き

ぼんやり王子は自分が誰かに誰かを気づかされるのが好き


01 0821

出口を探す前に先ず入り口を探している

入口へ上る階段か それとも入り口に降りる階段か

道なりなのか 境目が突如あるのか 突破口があるのか

そもそも壁なのか 気分的な閉塞感なのだろうか 

そもそもありもしないアタマでっかちな妄想なのだろうか

疑問詞が多すぎることが疑問で混乱しているのがわかる

自分自身にさえ伝えづらいものを表そうとすると

胃の上に重みを感じるは目蓋は下がってくるはで

どうしようもない気分になる

明け方に体温調整のためだろうか 目覚めた場所が台所の床だったりする

アルコールなんか、もうとっくに摂取しなくなったのに


02 0821

意識が落ちてしまうまで

首から上がグラグラする状態をトコトン保ちつつ

苦しく止まらないように呼吸を整えて少しずつ息をする 

ムダに追い込んでしまった意識の亢進状態が張りつめてしまうと

ろくでもない自律神経が振り切れる手前にも後手にも無反応が通り過ぎ

むやみやたらと負のオーラを羽ばたかせ ばたつかせ

ああ根暗だなあと ポツリ意識 ポツリ気合い ポツリ精神力

どれもこれもが見事なまま分離して

やはり何も浮かばず 捻っても捻っても ただ首から上が傾くだけで

元の位置まで戻すのがややこしく またさかしい

もちろん気分は停止したままなので どうにか明るそうな所へ

重くカビたような大玉を転がしていく よっこらしょ よっこらしょ 

誰にも見られない場所まで 業病の仕業は うんこらせ うんこらせ 

何かさせようと絞り喘いだ雰囲気が結局なにもさせたくない気分にさせていく

ミゾオチに乾いた笑いが盆明けの高温多湿に紛れて

誰にも知られたくもない自意識が落ちてしまうまで にらめっこが続く個人的な時間

03 0821

内出血したような積乱雲が北側の窓から見える

眺めていると欠如した決意の不足分から発生した単なる利息のようにも思える

意識を切って放心していると自然と唇が開き始める 口の開いた顔と口の閉じた顔の誤差

その時に首から上は右と左のどちらに傾くだろうか

空を見上げている水蒸気の骨格には幾つか内緒の隠しごとがある

おそらく自動的に配置された大きな柄の模様

手の届かない範囲の事象に関して意図的な人為指示を掻き混ぜることは容易ではない

唇から吐いた泡玉が遠く運ばれていく 色を隠して透明であることを伝えようとする

案外と外気と体内の境目は単に口だったのかもと気づいたりする

退屈な町に雨が降ったり 退屈な雨が町に降ったり 

だだっ広い果ての見えない水平を思いっきり引っ張ったような巨大な液体

雨粒であることに気づかないでしばらく佇んでいた

途中まで同じだった姿形は ほとんど判断の区別できず

同一であった渦が束ね忘れた温もりを残して浮かんでいる

渦が右へうねり左にうねり また次の動きをする たったそれだけのこと

04 0822

華麗なる堂々巡りは

業病としての体内循環の悪癖だったり 動作性が優れていない記憶のすれ違いだったり

多少でもでもまともだと思われたい虚栄心がうずうずしていたり

とっくに無くなったと思っていた自尊心だったり

または思春期に先送りにしていた困惑のどんより具合だったり

もう戻っている途中なんだよなって思いこんでいると往路だったり指摘される

とぼとぼ進み とぼとぼ回り 思考が徘徊しているのか 身体が制御下にないのか

いつかは変換できない壁にぶち当たるとしたら 衝突してから微妙に体のズレた方向に進むしかない

立ち止まって考え始めてしまうと困ったことに 正常を維持できる装置が真心にあるとは思えない

三半規管が不安定で気が滅入ってくる前に 舌先を震動させると陽気な滑稽音がする

05 0822

自己という個人に休みきれない人は 何かを擦り減らして損したと思っている

ありもしない人徳の偽装補充に忙しいフリや

積み立てる努力もせずに支払われることのない心のボーナスに期待している

能率が途絶えた時間経過が延滞してくると 思考停止線から気力が微量ながらプスプスと徐々に抜けていく

腰を砕いて精神的な姿勢を低く保つと 良心的な気持ちは離散してセコい気持ちは

昨日の埋め合わせは今日 今日の埋め合わせは明日と先送りする

どんよりとした未払いの痛々しい未経験蓄積から流れる苦い涙もある ああ塩辛い涙

暮らしの隅にこびり付く 陰気な気配が肘を交互に匍匐しながら這ってくるのはもうまっぴら

朝の情報番組が異常なくらいテンションが高いと 世間が上機嫌で躁状態に思い込み

どうしても自分を根暗と認識してしまう 負荷かけて明るく振舞うと疲れるものだし

隠そうとすると事態は悪化する 秘めごとって ちょっぴりセクシー

脳内よりも臓器の方が複雑だって事が多い とりあえず胃に温かいものを流しておこう


06 0822

秒針は進んでいくのに、作業効率は全く進まず変化しない

何やっているんだろうと思い始めると、本当に何をやっていいのだか途方に暮れてしまう

過去を遡り検証し始めると神経が腐った虫歯穴みたいな思いに駆られる

名前も記憶も返上したくなり返却口を探し始めても

この御時世では もうすでに あらかじめ会う前に本名を検索されたりしている

とんでもなく酔払った時はとんでもなく長い距離を歩けるタフな気分になる

頭痛と吐き気が和らいでくると 後悔の念は小便とともに排出されて忘れてしまう

どこまでも歩いた身体は疲労に満ちゾンビの動きと勘違いされても差し障りもない

根拠のない自信はどこから生まれて どこに去って行くのだろうか 特に底が抜けた気分とか

牛乳屋も新聞配達も訪れず全ての鶏が殺されて朝を告げない日に

カーテンの裾から低くこぼれている浅く新しいヒカリの覗き始めると

眼球の裏に鈍重が帯びてくるのは新種の躓きそうな素材で困る

中途半端な町の発展だったら 別に荒地や沼地のままでよかったのに

07 0826

意識だってやろうとすると 我にかえって

敷居を高く感じてしまい 何もしないうちから見事に消極的になる心理を騙して

ああ ひどい空回りだ

歩を進めなければ何も変わらないし 無理に推し進めても消耗するだけ

どこへ置いていいのやら 配置の類は混乱を極め

あっちこっち あーだらこーだら

後付でも欲しい意味は透明に細かな薄切れになって味付けは不良

アタマの中が動いていないのがわかるし 停止状態で消耗していくのはわかる

つまり空っぽなんだよ

結局は点と点の間って直線 進めない身体がブチ当たるのは障壁

気持ちが向かう先にあるのは法律に準じた欲望であって欲しいものの

考えてみれば枠から外れれば崖まで直ぐなんだから

経路を手繰ってみると

絶望的に展開しない脳の連絡網 受け取りを拒否した伝達物質の回覧板

08 0827

集中力を探そうと思い部屋のあらゆる棚の引き出を開けて覗き込む

探しても出てこない場合は出てこない ある意味では経験的な道徳蓄積の結果

功徳のポーズによっては生活が上向きになる場合を包み込むサービスかもしれない

集中して集中力を探そうと奮起すれば オツムは集中する力を出すことで精一杯

ポンコツな脳は情報を一握しようと試行錯誤している時に気づき始める

そんな棚なんか家にはない

ところで部屋とアタマとパソコンの中配置が似ているらしい

回転しないネジはクギ

インターネットの広がりと手探りで手応えのない暗闇感にちょいとヤミヤミ

ぼくの想像する近所ときみの想像する近所が似ていれば お互いの距離をもっと縮められるはずなのに

明日のこの時間 脳卒中で倒れると予言されても日課である筋トレするのを怠らない

小バエは生まれた時から小バエだし 食品加工される生物は食品加工される生物のまま

やがて積乱雲は流されていくだろうし どんなストライキもいつか止まる時が来る

何か来世でねとかモヤモヤした約束でもした日には 次の扉は蹴破る時には視界に入るだろう

猫の寝返りは睡眠中毒を緩和する機能を持っている気になってくる

ある時代の一年分の情報がある一日の朝刊と同じくらいになったそうだ

疲労のために起床すると思うと気が滅入る 何度も伝えたかもしれないが、楽しもう

宣伝とか広告が多すぎるから誕生日が年に2~3回あってもよさそうな女が増えている

心的風景の花畑 そこに辿り着き摘む 束ねる 渡す 口づけの花束をお気に召すか反応をうかがう

何で行方不明になるの確率が高いのに山に登っちゃうの? 

蝉がまだ泣いているのに雹が降って来る御時世になった

加湿器と除湿機のどちらをつけようかな まるで氷上でのボヤ騒ぎ

09 0829

気分を書きとめておく

似たようなことばかり思いついて伝えたいことが何一つ言えない始末

ぼんやり思考は空回りして同じような時間が重なるとさすがに気が滅入る

時間が変わらないと経過するだけ老け込む

糸くずが絡まったような変わらない気分が神経を昂らせる

何一つ進まない 逆に混乱を招いてしまう

うっすらと灰色の曇り どこかは降っている雰囲気

雷注意報は黄色く点滅してる

アタマは停止して閉塞している 停滞気分を醸し出す血栓が身体の中を回っている

精神衛生上のココロが青になり進めるのを待つ

今まではどうやって暮らしていたのかさっぱり不明だ

確か弱点を教えてもらったつもりなんだけど 確か試行錯誤をしているはずだったんだけど

できないと思う間抜けな殻が状態を悪化させているんだろうな

またそう思わせてしまうんだろうな ため息は重くなる

まともに喋れるだろうか 誰かに会ったら 誰か消耗戦をしている知り合いとかに会ったら

言ったことを反復して貰おう 自分をテストしてみないと

繋がらない言葉の羅列を眺めては組み立てようにも ため息をつき

動物愛護団体者でも分類が違うからと害虫駆除するみたいに

何が外来種であって何で知性があるなんか 個人的な振り分けで

食べられるのを前提に生まれ養殖される生物が数世紀後に暗転してそう

09 0830

誰でも毎日にらめっこしてるんだよ

朝起きても変わりばえもしない顔を鏡に覗きこんだり

本当の表情が何だったのか忘れちまう前に確認したり

財布とか表示される残高にもにらめっこしてるんだよ

ついでに自分以外の顔色とも

にらめっこしてるんだよ あらゆるものに

そこそこ愛し方とか知らないと憎まれる

両方の広げた指を出していても今年も数えずに終わってしまう

この計算は良心との掛け合いみたいな錯覚に近い

いつか発掘されるのを待ちながら

知られたくないものを埋めている空間なのだろうか

気を抜いたらシャベルで脳天を打ち砕かれて穴ボコへ放られそう

無駄にしてきた歳月が容体から溢れると影より長く伸びて細い巨人を送り出す

地底の底にいる虫が呼吸している もちろん這っている

そいつは土の穴を塞がれて家に戻れない

ここは壊さないで下さいお願いします

頼みます しくじった時逃げ込む穴倉なんです

身体を脱ぐ脱衣所なのかもしれない

帰宅したって何が待っていることやら それは素に戻ったとき

入ってご覧よ 入ってご覧よ

10 0830

『面倒臭い』って言うのが面倒臭い

気がつけば意識の連続が無意識で 業のおかげで時間の間隔が変

背負った認識もないような罪のせいで 構えるほどの価値もない認識のせいで

瞬きする度に眼が乾く 同時に または交互に

その間にも鼻から糸引くものを出す

減らしてOKなヤツを間引き みんなって複合体の範疇を思案すれば

だいたいのところ人員整理は終わりました

貢献度はあっても結果がない人は徹底的に動ける時に瞬発力が弱かったり

平均的に努めていても抜くところで抜けないから動けない類なのだろうか

頼まれてもいないのに応援歌がある人

声援と栄養補充と水分補充 水分が身体の中を滞れば

間違った方向の新しい野心が芽生えてたり

自分専門の悪魔に出口を囁かれてたり もう悪魔から逃げ口の種子を蒔かれていたり

もっと酷いことなんか少しも考えたくもない かすり傷さえ負いたくないんだ

休め気をつけ 身体は出来るけど顔ではできない

コケるために立ち上がる

コケるために何度でも立ち上がって

相手の心を完全に折り気持ちを踏みにじった段階で戦いを挑もう

11 0830

『美しさが邪魔になる場合』

春にめまいを起こしたことはありますか?

いつかの季節にラヴロマンスした事ありますか?

告白して笑われるヤツ 純粋に告白したのにただ笑われるヤツがいる

生きるために必要な告白は

愛ですか?泥ですか?

それはケツと太モモの間によくできるニキビと似ていますか?

良識たる道徳観念と双子のような暴力に似ていますか?

本当は悪態をつきたくてしょうがないんですか?

もう そのものが乱反射し過ぎて原型がなんだったか記憶に留まっていない

はみだした気分 ヘヴンには失恋の化石は転がっていない たぶん

最初から義務を責めちゃいけない ある種の偉大さは向上を招いたりしない

およその精神的向上は豆よりも小さいゴマよりも小さい

精神にしか伴わない場合の成長痛 チクチクと甘酸っぱく痛む

もうこれ以上は成長しませんし 生活するのにこんなに大きな脳はいらない

まったく意味を成さないアタマ アタマ アタマ全部このせいだ

過去の記憶による痛みは業病

全く寝付けない日に地獄のようなタイムマシーンに乗っかってしまったら

直ぐにでも降ろしてくれよ

12 0830

安い恋のメロディ

安い恋のメロディが聴こえる

それはブスにしか書けない真実、詩というか歌詞というか心情が怨念に近い

日常のコマーシャルに流される脅しは

それやんないと顔面が醜くなりますよ、などの脅しの類

それやんないと身体が醜くなりますよ、などの脅しの類

最近、全くときめかないのはホルモン増減による影響

男性ホルモンや女性ホルモン

脳内物質の匙加減で失恋がにやついてくる

初めから恋は狂っていて むしろ狂っているのが恋である

自他ともに調整能力に乏しいと失恋の歌が増える

ブスの耳に吸い寄せられては出入りしてまたブスい曲が増えていく

失恋の臭いもわかるしブスは臭いでわかる

いつだかの失恋の化石 それは折り畳み式の恋だった

女が女友だちに対して言う可愛いだけは信用の差異が判断しづらい

13 0901 これからの周波数

女はただ 混みあった歯並びを覗かせて微笑みかけた

女の歯にはゴマとネギとワカメが挟まっていた ハッキリ言ってかなり不気味だった

歯並びって自分らしさの一つなのだろうか

いい感じのヒガミ具合は日常を前向きにさせるのだろうか

始めるのに遅すぎることがあるとすれば気持ちの問題がほとんどだろう

毎回の姿勢状態で積み重ねが背骨から増築されていく気分だよ

もう年月を数えるのを止めよう 勝手に惨めな気分になるのだとしたら

自動的に脳内電波が誤作動の再生でもしでかした日には

何もかもが嫌になっちまう もうこれ以上「外側」存在しないと気づく

はみだしっこ はみだしっこ

たまに今現在 自分がしていることに改めて思いを巡らすと放心するしかないこともある

周波数は確かだろうか これからの周波数に確実などという約束はできないものだし

14 0901

欲しがっていた休日どもは 両腕に抱えられないほど持っている

どっちに転がっても間違って呪われた子供しか産まれない時世に

子供なんて不要で自分自身が進化の最終形と言い切られても

例えば寝ている間に臍の掃除をされていたとか

頭弱女は怒りっぽい傾向にあると指摘されたり

そして ついで頭皮ではなく髪の毛そのもの臭いと言われたりとか

振り乱したのではなく あの鳥達がきみの髪を滅茶苦茶にしたんだらしいね

エアガンで始末しておくよ 晩夏のついでに 雨の日の九月の蝉と一緒に

たまにくる腹痛は たまに地獄を思い出される

今までに虫歯や腰痛や皮膚病や下痢すら体験したようなこともなく

清涼感たっぷりの顔は 土砂崩れと一緒に流されちまったよ

花が咲いたんだよ 熱の花 分類別にすると性病らしい

皮膚病だけど感染する 世の中は感染で溢れている

なんだかもう気分も実利も朽ち果てて

働かないし風呂入んないし眠らないしメシ食わないし負けない

良心なんてものを考えるだけで眠くなってしまう

出来るかな?笑顔

君を想うとき僕はまともでいたいと思うんだ

脳を正しく使いたい 泥を塗る仕事は時代別にしても惨めになるのだから

脳を正しく使いたい 君を想うときはまともでいたい

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